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本帰国先が関東圏か、それ以外かということ

皆様、こんにちは。「駐在妻ライフキャリア研究所」臨床心理士の原田舞香です。先週は私の住む関西でも、ふるさと東京近郊も、全国的に大雪に見舞われたようですが、皆様のお住まいの地域ではいかがでしたか?

 

さて、今日は先だって12月にお送りした【シリーズ・私のライフキャリア】Vol.2でご紹介させていただいたファイナンシャル・プランナーの中原美由己さん(以下、美由己さん)とお話していました「関東圏とそれ以外の地方での違い」についてご紹介させていただきたいと思います。

こちらのブログをご覧のプレ駐在妻・現役駐在妻、元駐在妻の皆さんも関東圏の方が多いかと思います。

 

実は先のインタビューの際、美由己さんに研究データをご提供いただきました。楽天リサーチにて300名からご回答頂いたところ、20代から50代の女性、在外期間1年以上、帰国済みという条件のもと、東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県で約49%、群馬・栃木・茨城を含めた一都六県だと51.7%。

愛知県で約9%(大手自動車会社さんのお膝元ですしね)、近畿二府四県(大阪・京都・兵庫・和歌山・奈良・滋賀)で約16%だったそうです。関東圏、とりわけ東京近郊である一都三県に本帰国されている方が多いということですね。

 

という訳で美由己さんとお会いした際、「本帰国する友達は関東圏に行ってしまう人ばかりで、関西で会える人がいない」という話をしていました。そして更に、「キャリアに関心を持っている人となると更に少ない」のです。

私の場合は東京出身で、やはり同じ出身地の人と仲良くなることが多かったからなのかな?と思っていたのですが、やはり東京近郊に本帰国されている方が多いことが立証されていますね!

 

美由己さんが以前、モスクワから本帰国した先は、ご主人の社宅の選択肢の中から選んだ場所。

たとえ出身地である関西圏でもこれまでに住んだことのない場所、仕事もない。「本帰国当初が辛かった。あの頃、このように身近で同じ境遇の人に会えたらどんなに嬉しかったか!」これは美由己さん、私共通の認識でした。

 

東京出身で本帰国先が地方の私自身も感じていることですが、駐在妻さんご本人の出身地に関わらず本帰国先が関東圏、とりわけ東京近郊である一都三県の人が殆どなので、駐在妻時代の友人に会うことは、早々叶いません。

 

例えば、私は実家が東京にあっても、非常勤とはいえ自身の仕事や子供たちの学校の都合でお盆とお正月、短期間しか帰れません。その時は友人たちも皆どこかに出かけていたり、親戚の集まりがあってなかなか会えなかったり、予定の調整がかなり難しい状況です(それでも予定を合わせてくれる友人達に感謝します!)。

 

それから「関東圏とそれ以外の地方では経済状況に温度差がある。」ということも共通の認識でした。関東圏にお住いの方から本帰国後でも、「時短勤務の仕事ならすぐ見つかる」とも伺いますが、関西圏や地方ではどうでしょうか?

※京阪神(京都・大阪・兵庫)や政令指定都市にお住まいの方には、「地方」とひとくくりでお話させて頂いていることをお詫び申し上げます。

 

間もなくオリンピックを迎える東京では景気がいいとされていますが、地方では残念ながら、決してそれを肌で感じることはありません。先述のように本帰国先が関東圏なら、子どもを育てながら時短勤務の仕事がすぐに見つかっても、本帰国先が地方になった途端、それが叶わないという不遇な状況に見舞われる可能性が高まることになります。

 

このような東京への一極集中は今後も早々解消されることはないでしょうし、関東圏と地方の格差はますます広がる一方ではないかと私は危惧しております。これは駐在妻のキャリアの問題ではなく、転勤妻のキャリアの問題になりますが、女性のキャリア構築の支援をライフワークとする私が、今後検討すべき課題だと思っております。

 

こういった問題において、リモートワークや、現在私の住む地域で取り組んでいる女性の起業といったことが地域格差を是正することに役立つのではないかと期待しております。

 

そんな訳で、数限りある関西圏の方と是非ともネットワークを作り、情報交換をしたい!ということで、前回のブログでご案内させて頂いたように、「駐在妻のキャリアについて話そう@関西」を開催するに至った次第です。来週2月8日(木)10時~京都駅付近のカフェで開催予定です。詳しくは前回のブログをご覧ください。

皆様のご参加をお待ちしております。

 

大分話が逸れてしまいましたが、先述の美由己さん、その後年末アメリカ・アリゾナ州に転居され、無事新生活を始められたそうです。こうしてプレ駐在妻⇒駐在妻⇒元駐在妻…・・と進化!?繰り返しながら、新しい場所で更にパワーアップし、新たなライフキャリアを築いて行かれることかと思います。今後も美由己さんの益々のご活躍をお祈りしています。美由己さん、関西圏でネットワークを作ってお待ちしていますね。

 

それから、「あら?私は本帰国先が地方で、ブランクがあって子連れですが時短勤務で再就職できましたよ!」など好事例の方がいらっしゃれば、是非お話聞かせて頂ければと思いますので、ご連絡お待ちしております。

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