皆さん、こんにちは!早いもので2024年も残り1か月となりました。
私にとっては、2009年12月、初めて中国・北京市に駐在帯同し、丸15年を迎えることになります。
さて、11月24日、25日に国際医療福祉大学(千葉県成田市)にて開催された「第31回多文化間精神医学会学術総会」にて、「シンガポール在住(もしくは在住経験のある)臨床心理士の海外における心理臨床活動とキャリアの継続に関する報告」というテーマで、バーチャルポスター発表をさせて頂きました。
今回、私が海外と日本を往来しながら丸15年、シンガポールではもうすぐ丸7年生活していることになりますが、単に自分自身の海外での活動報告、だけではなく、私共海外在留の臨床心理士が、海外でどのような臨床活動を行っているのか、アンケート及びインタビュー調査を実施し、報告させて頂きました。
調査では、海外で就労出来ない場合でも同じ境遇の仲間同士で切磋琢磨し合えること、仲間の存在がメンタルヘルスの向上に寄与しているとされ、他の職種の女性達にも恐らく同じことが言えるのではないかと推察しておりました。
ご協力頂きました、シンガポール在住(もしくは在住経験のある)臨床心理士の皆様、誠に有難うございました。
コロナ禍以降、リモートでの就業が認められるようになる傾向が見られ、元の勤務先でフルリモートで就労されている方がいらっしゃるようになってきましたが、日本と同様に、シンガポールでもオフィス回帰の動きがありまして、リモートワークは一部の職種で普及するも、フルリモートでの就業には、限界が見られるのかも知れず、リモートワークの普及によって、家事や育児との両立の恩恵を受けていた方々にとっては、非常に残念な流れとなっているのではないかと思っておりました。
そうはいっても元の勤務先の休職や、フルリモートへの切り替えを認められている例はまだ多くはないと思われ、海外では、様々な職種の女性達が、駐在員の帯同家族として生活するために、自身のキャリアの分断を経験して海外での生活を送り、自身のキャリアの模索、再就職への不安を抱え、その後日本に本帰国後の再就職活動、再適応、という軌跡をたどっておられることと思います。
私自身もこのキャリアの分断と模索の渦中に置かれつつ、女性のライフキャリア構築の問題を引き続き研究テーマに掲げ、追求するとともに、今後も継続的に情報発信を行っていく所存です。
少し早いですが、皆さんそれぞれの場所で、よい年末年始をお迎えになりますよう、祈念いたしております。
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